【靴の手入れ】LEXOLレザークリーナーで革靴を丸洗い<心構え編>[2018-03-31]
靴丸洗い LEXOL

2018年3月31日

革靴を大事にしている方なら、ブラッシングやクリームでの日々のお手入れは
マメにやっている方が多いと思いますが、水洗いは少しハードルが高いですよね。
という事で、こんな風にやってるよ。このやり方で良い状態を保てていますよ。
という紹介をしていきます。
ちなみにビジネスシューズでも、ブーツでも同じ方法で洗えます。

レザーの丸洗い

一般的に革(レザー)に水気は厳禁とされていますよね。
なのに水で丸洗いなんてしていいんでしょうか?

答えは「気を付ければ問題なし」です。
まず、革が濡れるとダメな理由はいくつかあります。

・水滴で一部が濡れて染みになる。/急激に乾いて染みになる。

・雨に濡れた場合、(水以外の)雨の成分によって革が痛む。

・水濡れが乾いた際に油分が一緒に抜けて、革が乾燥してしまう。

・湿気でカビが発生する。

・濡れると柔らかくなり、さらに含んだ水分で重くなるので型崩れが起きやすい。

思いつくのはこんなところですね。
水で丸洗いする際は、上記の問題が起こらないように進めていきます。

先にそれぞれの問題点と対策を書いていきます。

水滴で一部が濡れて染みになる。/急激に乾いて染みになる。

これは革が痛むというより、見た目の話です。
革製品は安いものではありませんし、色やデザインを気に入って購入したアイテムなので、
染みはなるべく避けたいですよね。

これを避けるため、洗う前にしっかりと水を染み込ませます。
バケツなどに水をたっぷりと入れて30分から1時間ほど沈ませておきます。
※サイズや革質で変わってきます。
時短したい場合は水の温度を上げると染み込みやすくなります。
あまり高温にすると革が痛むので、40℃~45℃程度がいいです。

そして洗った後の乾燥ターンでは、
日陰で
風通しの良い場所で
つま先が上、かかとが下になるように立てかけておく

これでかなりの確率で染みを防げます。

雨に濡れた場合、(水以外の)雨の成分によって革が痛む。

雨や地面に撒かれた水、砂に染み込んだ水分には
水(O2)以外の成分、つまり不純物が含まれています。
それに中性ではありません。
微生物が入っている場合もありますし、酸性にしてもアルカリ性にしても革はダメージを負ってしまいます。

これを解決するのは簡単です。
水道水を使えばいいだけですから笑

もし雨水を溜めて使おうと思っていたら、水道水に変えてください。
あとは水をためる容器は先に洗っておいた方がいいでしょう。

水濡れが乾いた際に油分が一緒に抜けて、革が乾燥してしまう。

突然の雨で革靴や革財布が濡れてしまい、乾いたときにはガサガサで硬くなっていた経験はありませんか?
あれは水分と一緒に油分が抜けてしまい、本来油分によって抜けないはずの必要な水分まで抜けてしまっているからです。

対策方法ですが、乾燥時に何度か保湿クリームを塗りこみます。
ワックスや油分が多いクリームだと乾燥の妨げになってしまうので、使うのはデリケートクリームなどの
水分多めで、すこし油分が入っているクリームがおすすめです。
私はコロニルのシュプリームクリームを使用しています。

革に含まれた水分を均一に近づけられるので、先に書いた染み対策にもなります。
ちなみにお湯を使った場合は通常より油分が抜けやすいので、より気を付けてください。

濡れると柔らかくなり、さらに含んだ水分で重くなるので型崩れが起きやすい。

革は水が染み込むと例外なく柔らかくなります。
この状態で本来と違う動きをしたり、保管をすると形が崩れてしまいます。

革靴であれば履き心地に影響しますし、
財布などの小物であれば使い心地に影響します。
何より見た目もかっこよかったものが、みっともなくなってしまいます。

洗う際にあまり力を入れすぎない事、
その製品の本来の動きとは違う動かし方をしない事。
曲がらない部分を曲げたり、反対方向に曲げたり、ポケットを無理に広げたりすると、
その癖がついてしまいます。

革靴であれば乾燥時にシューツリーを入れておきましょう。
しわも伸びますし、使わないと指の曲がる部分のしわが強く出てしまいます。
シューツリーを持っていない方は、価格や素材的にこちらがおすすめです。

湿気でカビが発生する。

一番気を付けなければいけない問題です。
他の問題であれば「使えなくなる」ことはありませんが、
カビだらけの靴や財布は使えませんからね・・・
やってほしい対策はいくつかあります。

・乾燥前にはできるだけ水分をふき取っておく
  柔らかい布(色移り防止のため、白の無地がいい)を革に押し当てるようにして水分を取りましょう
  この時こすってしまうと革が痛みます。

・靴の場合、新聞紙やキッチンペーパーを丸めて中に入れる
  靴の中にはシューツリーを入れますが、シューツリーも濡れるので
  洗い終わった直後や乾燥させている間に新聞紙を入れておく。

・カビ止め剤が入っているレザーローションや、カビ防止スプレーを吹きかけておく
  乾燥するまでの時間はサイズ次第ですが、半日~1日に一回ほどやっておくと安心です。

と、少し大変なんですが、長く使うためにもしっかり対策しましょう。
カビが発生した場合はこのスプレーで処理すると改善します。

実際に洗ってみた

今回洗うのはこの2足
以前ブログで紹介した靴です。

まだ丸洗いするほど汚れていませんが、なんとなく気が向いたので洗っていきます!

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