2022年7月2日
キプリスのナチュラルコードバンの財布を使い始めて1年半後のエイジングレポートです。
ナチュラルコードバンのエイジングが気になる方に見てもらいたいです。
外側のエイジング
光の加減や角度で見え方が変わるんですが、
けっこう色が濃くなっています。
半年は鞄に入れて、残り半年はケツポケで使いました。
角の部分が強く擦れてしまうみたいで、かさつきや毛羽立ちを感じます。
長谷川屋のコードバンワックスとかっさ棒でケアするんですが、少し経つと元に戻ってしまいます。
艶感は購入時とあまり変わってないです。
最初から艶が出てましたからね。
変わったのは色が濃くなったのと、角が少し曲がってきたところですかね。
折れ目の部分は全く皺がありません。
折財布だと普通はここに皺がくっきり入ってしまうんですが、
コードバンの構造上全く入らないです。
ここがコードバンを使っていて一番良かった部分です。
コードバンのヌメ革みたいなものですが、普通の牛ヌメとはやっぱり違いますね。
言葉で説明するのは難しいんですが、艶の出方や触り心地が全然違います。
色が濃くなるペースは牛ヌメとあまり変わらないと思います。
内側のエイジング
当然と言えば当然ですが、外側と比べると変化は少ないですが、少しずつ濃くなってきています。。
小銭入れを開けると違いが分かりやすいですね。
小銭入れの中はしっかり汚れてきました。
これは仕方ないですね。
札入れもすこしお札の色が移って緑っぽい部分があります。
コードバン財布の特徴
上にも書きましたが、皺が入りません。
皺からひび割れなどのトラブルに発展する可能性がありますし、何より見た目がいいですよね。
あとは型崩れが起きにくいです。
1年使えば多少の型崩れが出てきますが、今のところ一切ありません。
普通は畳んだ状態だと少しずれてきますが、この財布は購入時と変わらないです。
そして思ったより水に弱くないです(個人的な感想です)
夏場にもケツポケしてたので、汗を吸ってたはずなんですが毛羽立ちは起こりませんでした。
シェルコードバンはすぐ毛羽立ってしまいますが、国産コードバンはほとんど毛羽立ちません。
多少艶が落ちることはありますが、すぐに復活します。
(これは革のロットや染め方によっても変わるかもしれないです。)
このことからコードバンは財布などの小物に最適なレザーだと思います。
キプリスのナチュラルコードバンは買いか?
コードバンは初心者に扱いにくいとされていますが、上に書いたようにこの製品は言うほど水に弱くないです。
染色していないので、色落ちの心配もありませんし、
経年変化をしっかり楽しめるレザーです。
少し値を張りますが、ナチュラル系のコードバンで最も安定しているシリーズだと思うので、
購入して後悔することはないと思います。
他にもK.T.ルイストンやGANZOなどもナチュラル系のコードバンのアイテムを発売しているので価格で検討するのもいいと思います。